2014年5月8日木曜日

緊急補強候補銘柄 MCD (McDonald's Corp.)の分析

先日のエントリーで述べましたとおり、今週1銘柄をThe 3rd Man's Fundに加えます。結論から申しますとPG (Procter & Gamble Co.)に決定しました。

今回から複数回にわたり何故PGになったかをレビューします。
かなり駆け足で調べたので(実質細切れ数時間)、思いっきり簡易調査です。突っ込みどころは満載かと思います。突っ込んでいただければ今後の糧にいたします。
なおこれ以下に出てくる数値は全てモーニングスターのサイトがソースになります。

MCD (McDonald's Corp.)

こちらはもう改まって紹介するまでもない周知の企業です。今じゃ世界中の人々が自分の国の企業と思い込んでいるフシが見受けられます。ハワイに行った日本人の子供が「ママ、ハワイにもマクドあるで!」と言ったとか。

連続増配当株式としても、とくにその著名度もあり、人気の銘柄のようです。まずは過去10年のRevenue。


2009年と10年が落ち込んでいるけれど、基本右肩上がりでいい感じですね。では次にEPSと一株当たりの配当及びFree Cash Flow (FCF)の推移をグラフにまとめます。

EPSは多少凹凸はありますが、これも基本右肩上がりです。

配当も確実に力強く伸びていますね。文句なし。これらをもとに計算される配当性向も2013年で56.2%です。悪くない。

しかし気になるのがFCF・・・

増配等株式に投資する戦略で一番肝心なのは将来も増配を持続してもらえるかどうかです。私は健全なる増配は潤沢なCashからGenerateされると考えます。美しいVisionや立派な5か年計画からはGenerateされません。

上記のグラフを見ると、確かにEPSと配当の間には余裕があります。ですが、FCFと配当の間には、そこまで余裕がありません。こりゃ、ちょっと将来の増配の伸びが気になってきます。

通常の配当性向(配当÷EPS)とFCFをもとにした配当性向(配当÷FCF)を比べると、FCFのものが通常のものを上回っているのが下記のグラフから読み取れます。ここ2年はFCF配当性向は70%を超えています。これは私の投資戦術から逸脱しています。

よって今回のMCDの獲得は見送りとなりました。

ちなみにキャッシュフロー全体の動きをみるとCapital Spendingが増加していますね。何をしているんだろう。今回はAnnual Reportを読む暇はなかったのですが、この辺のところを踏まえて時間があれば調べてみよう。
なおFCF配当性向のアイデアは、自身AccountantであるらしいこのブログのDividends for Life (D4L)氏のアイデアを参考にしています。私からはこんなアイデアは逆立ちしてもGenerateされません・・・ハハハ。

情報開示:5/8/2014時点でMCDは保有していません。PGx50株保有。

0 件のコメント:

コメントを投稿