2014年6月2日月曜日

GPC (ジェニュイン・パーツ)の獲得 その2

先日The 3rd Man's Portfolioに加えたGPCですが、Automotive parts group(自動車部品)は好調なようで2013年に18.5%も売り上げを伸ばしています。これはオーストラリア・ニュージーランドを拠点とする会社Exego Group (GPC Asia Pacific)を買収したことが大きな要因のようです。

それ以外の事業はパッとしていません。

工業用部品

Motion Industriesという子会社を通じてhoses, belts, bearings, pulleys, pumps, valves, chains, gears, sprockets, speed reducers, electric motors, and industrial suppliesなどを供給しています。私は昔、工業用コンベアを制作する会社に勤めていたので、すこしばかりこれらの製品には馴染みがあります。Sprocketなんて単語、なつかしいな。

大抵の製品に関しては、顧客からのオーダーに対し24時間以内に発送する体制を整えているようです。いずれにせよジャーニーよりブルース・スプリングスティーン的な感じですね。 

電気部品

EISという子会社を通じて、取り扱っている製品は・・・magnet wire, conductive materials, electrical wire and cable, insulating and shielding materials, assembly tools, test equipment, adhesives and chemicals, pressure sensitive tapes, solder, anti-static products, thermal management products and coated films・・・まあ、なんだっていいや。

上記2事業も企業買収等で規模を大きくしようとしています。ただ2013年度は前年比で若干売り上げが減ってしまっているようです。

オフィス用品

SP Richard Companyという子会社を通じてオフィス用品を卸していますが、世間的なホワイトカラー層のリストラ進行とデジタル化による紙需要の低下でジリ貧のようです。今後の展開も描けておらず、Annual Reportの記載もやや投げやり気味・・・

過去10年間のRevenueとROE。以下グラフのソースは全てモーニングスターのサイト
ROEが16~23%っていうのは高いのか低いのか・・・?ちなみに【9832】(株)オートバックスセブンのそれは5~7%ですが、比較の対象として適切かどうかはよくわかりません。次にEPS、一株当たりの配当・フリーキャッシュフローです。フリーキャッシュフローは潤沢ですね。

バランスシートを見てみました。パッと見て気になるのはCash And Cash Equivalentが2013年度でガクーンと減っているところですが、これはExego Group (GPC Asia Pacific)をはじめとする企業買収の影響のようで、一時的なものと思います。またこれらの買収のためにLong Term Debtも増えましたが、過去3年のNet Income平均の0.79年分だし、Current Ratioも1.56と良好だし、財務的には問題ないと思います。きっと増配当を続けてくれるでしょう。

というわけで、景気敏感株と判断して放出した三洋貿易の代わりに、これまた若干景気敏感っぽいGPCを獲得したのですが、58年連続増配当中(PGと同じ!)という安定性がモノを言いました。その辺の判断はテキトーです。

情報公開:GPC25株保有




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