2014年8月5日火曜日

クロロックス(CLX)の分析 (2014年8月)

夏です、小バエの季節です。昨年、妻が1週間ほど家を留守にした際に台所で小バエを発生させてしまい、こっぴどく怒られました。あいつら、ひとが説教されている間にもこれ見よがしに飛びやがる。おまけに交尾なんぞしながら飛んでいやがった。まったく分別っちゅうもんがない。

私は失地を回復するため、アース製薬の最新兵器を活用する掃討作戦を妻に進言したのですが、敢え無く却下され、地道な掃除作業を命じられてしまったのでした。面白くとも何ともない。

今年は今のところ、やつらの出現は確認されておりません。妻が不在の際にも、私は流し台を中心に台所をピッカピカにしております。ざまーみろ。しかし今度は風呂場にカビが・・・ぬかったぜ。


さて次回の定期投資は9月に行う予定です。今年の5月にささっと調べたCleaning剤等を扱うCLXですが、獲得候補にするかどうかで、追加で財務諸表を確認しました。

以下グラフはモーニングスターのサイトが元ネタです。ただし2014年度に数字がある場合は、CLXのHPにあるAll Financial Tablesから入手しています。

まずRevenue。


最近頭打ちですね。どうにもInternational Segmentで苦戦しているようですが、為替の影響っぽいです。このあたり次回のAnnual Reportでどう書いてくるか見ものですね。私は性格悪いのだろうか? ちなみに2011年度に凹んでいるのはCar Careのブランドを売却したためです。

一株当たりの指標を調べてみて疑問が出てきました。CLXに対してではなくモーニングスターの数値に対してです。まずダウンロードした数値を使ってグラフにすると:


Payout ratioの数値がヘンです。2005年と、特に2011年。Payout ratio = Dividends per Share (DPS) ÷ Earning per Share (EPS)なので、あらためて再計算したのが以下のグラフ:


なんかモーニングスターの数値、ときたまおかしいような気がします。私は適当なる投資家なので、あんまりおかしくない限りは気づかなかったことにします・・・というより往々にして、ほんとに気づいてないですが。

2012年のFCF payout ratioが高い理由は前回書いたので、割愛。


次にBSです。ソースはYahoo Financeから。




2012年度は債務超過状態でした。じつは調べた限り2009、2011年度もそうです。ただ2013年度は債務超過状態を脱してます。BSの規模を小さくしてますね。まだAuditの前ですが、2014年度もBSの規模は少し小さくなり、純資産は$154Mに増えているみたいです。良い方向に向かっているのでは、と思います。

では、2012/2013年度のキャッシュフローのウォーターフォール。数字はAnnual reportより。項目は適当にまとめています。




最後に稼ぎ(Net cash provided by operating activities)に対する配当&自社株買いの割合、および負債の動向です。ソースはモーニングスターのサイト。負債の単位は$Million。


悪くないと思います。負債は縮小傾向だし、基本的に配当が自社株買いを上回っているし。そのことはいいことかどうかは正直わからないですが、私はその方が好みです。

全般的に良い方向に向かっているとは思うのですが、いかんせんRevenueのもたつきが気になります。もうすぐAnnual Reportの2014年度版が出るんじゃないかと思うので、9月に獲得するかどうかは、それを読んでからですね。

情報公開:特になし

4 件のコメント:

  1. いつも拝見しております。
    お持ちのポジションで最大なKOとJNJの分析もお願いします。

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    1. いつもありがとうございます。基本的に保有銘柄を分析するのは、追加で獲得を検討しているときか、増配率が大幅に低下したとき、何らかの気まぐれをおこしたときになります。現在KO、JNJを分析する予定はありません。ご理解いただければ幸いです。

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  2. クロロックスは、生活必需品ではあるものの、思った程、売上高が伸びていませんよね。
    為替の問題か~。

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    1. あとはリーマンショック以降のPBの台頭もあるようです。シャンプーやチョコレートなど比べると、クリーニング剤等にはブランドの威力が弱いのかもしれません。

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