2016年2月18日木曜日

ジェニュイン・パーツ(GPC)、60年連続増配達成

ジェニュイン・パーツ(GPC)が約7%の増配当を発表しました。これで60年連続増配です。

GPCの8-Kレポートによると前年度と比較して2015年度のSalesは4%ダウン、EPSは0.4%の伸び。


Salesは通常で-2%ダウン、買収で+1%、為替で-3%です。あんまりよろしくないですなあ。


Salesの結果をセグメント別に見てみると

  • 自動車部品は-2%、そのうち+2.5が通常で、買収効果がそれに若干上乗せになり、-5%が為替
  • 産業部品は-8%で、このうち-1%が為替の影響、+1%が買収効果
  • 電気部品はほぼフラット、通常で-2.5%、同価格下落の影響で-1.5%、でも買収効果で+4%
  • オフィス用品は‐2%、そのうち-3.5%が通常で、-0.5%が為替、+2%が買収効果
ドル高、米国製造業のスローダウン(少なくともISM製造業景況指数は2016年一月時点で3か月連続で50割れ)、資源価格下落と最近の経済情勢を見事に反映した結果となっています。

唯一ポジティブな自動車部品(為替の影響を除く)は、逆に原油価格安の恩恵を受けているのかもしれません。GPCの2015年10月のプレゼン資料のP.14-15にあるように、ガソリン価格が下落するのに反比例して、米国での車の走行距離は伸びています。




Lake View NAPA / Gerry Dincher
 
走行距離が延びるほど、部品は消耗します。

またP.12にあるように、車の平均保有年数が長くなる傾向にあるようです。トヨタにせよGMにせよ、耐久性が良くなっているのが原因ですかな、それとも先の金融危機の影響かな。


長く保有すれば、部品は消耗します。


いいですねー。浮き沈みのある自動車メーカーより、長期安定保有にはよろしいんじゃないでしょうか。


同社の長期的な年間目標は

  • Salesを6-8%増加
  • Operating margin 8-8.5%達成
  • EPSを7-10%増加
となっています。既にみたとおりSalesとEPSは2015年度は未達でした。Operating marginはどうでしょうか。ちょっと調べたけど計算の仕方がよくわからんかったので、またモーニングスターのサイトでアップされたら確認しときましょう。

この一年間の軌跡:



数値のソースは2016/2/16の8-K
数値のソースは2016/2/16の8-K
財務諸表です。山根節さんによる『経営の大局をつかむ会計』(光文社新書、2005年に出版された古い本)の「金額比例縮尺によるパターン認識」からヒントを得ています。これを続けたら、なにか得るものがあるかもしれません。

なんにせよ私はこのキャッシュフローのDebtの出し入れが気に入らないので、いまのところGPCを追加獲得する意思はありません。


最後に前年度からのRevenue、Operating Income、配当の伸び率の推移。FY15は含んでいませんがRevenueと配当は上述の通りです。



数値はモーニングスターのサイト
この銘柄は、まあ、ながーいこと保持し続けると味が出てよろしいのでは・・・部品と違って摩耗しないと思いますし。

情報開示:この記事を書いた時点でGPC25株保有 


それにしても原油安=浮いたガス代で、米国在住の人は、車の走行距離だけでなく、炭酸飲料やタバコの消費量を増やしているのでは・・・と思いますが、どうでしょう。


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