2017年2月22日水曜日

a day in the らいふ

 また豪奢なイメージのつきまとうファンド業界にあって、アインホーンほど規則正しく、つつましい生活を送っている人物は珍しい。日本人の駐在員が多く住んでいることでも知られるニューヨーク郊外のウエストチェスター郡に居住し、毎朝電車でマンハッタンのオフィスに通う。仕事はなるべく早く終わらせ、夕食はできるだけ家族ととる。2人の娘と1人の息子との時間を大切にする家庭人は、子供と同じ夜9時には就寝し、午前3時ごろに起きて自宅で仕事を始める日々を送っている。
川上穣 『リスク・テイカーズ』日本経済新聞出版社
最近忙しい。ブログを書く時間が確保できないだけでなく、銘柄の調査や四半期レポート等を確認する時間もなかなか取れない。由々しき事態である。

現在の毎日はだいたい以下のように過ぎていく・・・

5時起床(奥さんは4:30起床)

キッチンテーブルですでにパソコンとにらめっこしている奥さんを横目に、ムスメと私用の朝食を作る。たいてい適当な野菜や豆腐のお味噌汁。ついでに洗濯機を回す。

5時半 - 6時

奥さんが出勤する(彼女は早く出勤する代わりに17時くらいには帰宅する)。

私は部屋の明かりを消し、15分ほど瞑想をする。これは『リスク・テイカーズ』に取りあげられていたレイ・ダリオ氏が40年にわたって毎朝瞑想を行っているというのに感化されて、一年位前から習慣にしています。ダニエル・ローブさんも瞑想を習慣にしているようですね。

私の場合、役に立っているかどうかはさっぱりわからんが。

6時 - 6時半

自主トレ。というか英語や数学(というより算数だな)等、仕事関連の基礎体力作り。

最近では会社の米国人の書いた四半期の状況のレポート等のメールをプリントしたものを音読したりしています。これにより現在勤めている会社(転職後約半年経過)の独特の言い回しや単語、数字を頭と体と舌の筋肉にしみこませることを目的にしています。

もちろん英語だけでなく日本語も然り。これをやっとかんと、会議の際に言葉がスラスラでてこない。年齢を重ねてからの転職はそれなりに苦労があるのです。

6時半 - 7時

日経新聞を読む。

7時 ー 8時

ムスメが起きるので、オムツを替えたり顔を洗ったり着替えをしたり。最近はトイレ・トレーニング。その後朝食を共にする。

8時 

Eテレからの「みんなー、げんきー?」「ハーイ」を聞きながら出勤。保育園(週2-3回の一時保育)に預けることもある。その他の日は、奥さんの両親が交互にムスメの世話をしにやってくる。
David Einhorn / insider_monkey 

9時 - 18時

仕事。

心がけているのは、ことの大小を問わず何らかの決断を下さなければならないタスクは昼食前に片づけること。午後になるとエンドレスに悩みかねない。過去の手痛い経験からのラーニング。

で、名うてのヘッジファンドマネージャーたるアインホーン氏が家族と夕食を取っているのに、彼よりはるかに稼ぎの少ない、うだつの上がらない一介のサラリーマンが家族と夕食を取れないのは惨めすぎるので、なんとか6時半までには職場を離れる。

ネックは、『ローグ・ワン』のキャシアン似のドイツ人上司が、出社してきて状況を把握し、それこそ劇中のキャシアンのごとく激高しはじめる時間が、だいたい日本時間の17-18時。これにつかまると面倒である。外資系に勤めるなら、やっぱ米国系がいいかもしれん。

19時15分

帰宅。すぐにムスメをふろに入れる。その後夕食。ムスメはとっくに食事を終えているのだが、一緒に食卓に着く。それから20時半ー21時頃までムスメに絵本を読んで聞かせたりして過ごす。食器を片付ける。

21時

就寝。私は8時間は眠らないと使い物にならない。もうこの時間帯は私にとって深夜である。そう言えば、すでに長いこと9時のNHKニュースを見ていない。鈴木奈穂子氏のファンなのだが...

読書の時間が確保できるのは、ほとんど通勤時の電車の中だけである。奥さんは週末もたいてい仕事に励んでいるので、土・日、特に土曜は私がムスメにつきっきりである。ムスメが昼寝をしている時だけ、これ幸いとばかりに本を読む。

いやはや、銘柄研究なんぞやっとる暇はない。ただ私の場合、保有銘柄のアニュアルレポート等に目を通すのは、ささやかな楽しみであったりする。

ひとしきり考えた末、上記の自主トレの一日を保有銘柄チェックに充てることにしました。

ただし、現時点でThe 3rd Man's  Fundの組み入れ銘柄数は26。カバーするには多すぎる。というわけで現在の保有銘柄から8つを選んで重点的にフォローするコア銘柄とすることにします。

なぜ8つなのかというと、今年に入ってから読んだ日本神話に関する本で、古代の来日本人は「八」という数字に重きを置いたということを知ったので(例を挙げると大八島、八尺の勾玉、八千矛、八雲立つ、八咫烏、八尋鰐、八塩道の塩の八百会等々・・・)、それにあやかってみただけという、まったく何の論理的、科学的な根拠がない理由です。

だからといって、ファンドマネージャーのサードマンはエイトマンにはならない。

すでに7つの保有銘柄をコア銘柄に選定することはきまっているのですが、あとの一つを何にするか、まだ検討中。

選択の基準は、『2017年の配当再投資 -マコーミック(MKC)の追加獲得- で書いた1.と3.はもちろんのこと、長期で保有するので、毎四半期ごとの種々のレポートを読むのが待ち遠しくなるような、保有していてストレスを感じない銘柄を意識することになりそうです。

それで向こう数年は、コア銘柄以外の獲得は積極的にしないつもりでいます。かといってコア銘柄以外のメンバーを放出することもしないです。ここらへんも投資方針のっとります。例外はコカ・コーラ(KO)で、こいつはトレード(放出)要員に位置付けられました。

なにはともあれ、4月からムスメの保育園もきまったし、新しい職場で自分なりのペースもつかめてきたし、まあぼちぼち行きますかな。

情報開示:この記事を書いている時点でKO285株保有

参考図書

2 件のコメント:

  1. 投資家K様。いつもブログを拝見しております。
    K様に触発(パクリともいう・・・)されまして、米国株ブログを執筆しております。

    私もK様同様、4月から次女が保育園に通うので、今から戦々恐々としています(長女は既に入園済み)。
    子どもができると、とにかく時間が無くなりますよね。

    4月からは、家事を一部外注化しようと考えております。
    お金で時間を買うってやつですね。

    ということで、子育て記事に思わずメールした次第です。

    陰ながら応援しています。

    それでは、失礼します。

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    1. 大佐殿、コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

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