「十二時」とおじさんは言う。「十二時にはちゃんと出るって」
どうだか、と僕は思う。どうだか、とドイツ人も思っているみたいだった。ギリシャ人が夜中の十二時まで仕事なんかするものか。
翌朝起きてみても思った通りお湯は出なかった。
村上春樹『遠い太鼓』講談社文庫
"なにしろ我々はもう三週間くらいまともなバスタブにつかっていない”村上夫妻が、あらかじめまともなバスタブのあるホテルを予約して訪れたところ、工事中でお湯が出なかったというエピソードです。そりゃ、がっかりですね。1987年のクレタ島はアギヤ・ガリーニでのことです。
一日の終りに熱い湯がでないってのはこたえますね。冬の寒い朝にお湯が出ないのも相当きついだろうな。ま、なんせね、自慢じゃないが実家は私が中学になるまで五右衛門風呂だったのでね・・・ありゃたいへんだったぜ。オレは週二回湯沸かしの当番だった。かまどに薪をくべるんですぜ。調子こいていると上が地獄谷状態になっちまったりしたもんだ。
欲望と虚栄心にまみれた酔いどれ(greedy & vanity random walkers)が肩肘を張り合う卑しき投資界隈から、少し離れた静かな場所で、ゆっくり時間をかけながら、世の中に価値をもたらす企業への株式投資を愉しむ a private investor のブログです。 株式投資家にとって、株価を語らないことは、嗜みの一つと心得ます。ギムレットには、まだまだ早すぎるね。